5月末リリースの新作TCG「ドレッドノート」の体験会に参加しました。
このゲームはシステムに独特な点が多く、一度遊んでみたいというのが参加動機です。

ゲームのルールやデッキ構築の面で運要素が低減される傾向が見られ、これまでの多くの国産TCGとターゲット層がズレている印象です。
年4回賞金制の大会を開催するというのがウリのようで、目標を持ってプレイしたい人向けかと思います。

ルール等は公式サイトで確認出来ます。
http://dreadnought-tcg.com/


そんなわけで、実際に遊んできた感想ですが、ゲームの印象を一言で書くとこうなります。

“ダメージレースの皮を被ったブルーマジック”

MTGでいうところのインスタントタイミングのスペルの応酬でゲームが決まります。
ゲームのベースはダメージレースなので、生物のパラメータやテキストも重要なのですが・・・
それ以上に重要なのが、相手より多く有効なスペルを持っていること。
勿論、ゲーム中のリソースは自分と相手で大体同じになるので、どこで有効牌を切るかがゲームの趨勢を決するキーになるでしょう。
逆に言えば、一つのミスが負けに直結するようなシステムだと感じました。

また、このゲームでは土地(のような行動回数を定義するリソース)を自由なタイミングで手札に不可逆変換することが出来ます。
このシステムのおかげで手札に不自由することが少なく、有効牌が全く引けずに一方的に負けるような事故は起きにくそうでした。
ただ、このシステムのせいでリソースの移動が激しく、慣れるまでは相手のプレイに対する読みが難しそうにも感じました。

このような自由度の高さはゲームシステムの上の大きな強みで、それが上手く活かされるカードのデザインになると面白いと思います。
つまり、プレイヤーに提示される選択肢ごとの微妙な差をもって、プレイヤー自身がゲームの方向を決められるようなデザインになれば成功といえるでしょう。
一方で、いたずらに選択肢を増やすようなデザインとなってしまっては、誹りを免れません。

体験会で使用したのはスターターデッキだったようですが、上記の観点からいえば60点くらいの出来栄えというのが率直な感想です。
カードデザイン的に工夫されていると感じた点もあれば、無意味と感じた点もありました。
リリースされてから全体を見れば感想は変わる可能性もありますが、現状はそんなところです。

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